診査診断のセミナーに参加して来ました|吹田 いぬい歯科クリニック|吹田市の歯医者

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診査診断のセミナーに参加して来ました

こんにちは 吹田 いぬい歯科クリニック 院長の乾です。

2025年の4月からCSTPCというセミナーに参加させてもらっています。

 

セカンドオピニオンで歯科を受診された患者さんから、

「この歯はもう膿んでいるので、抜歯しかありません。」と言われたけどなんとか残せませんか?という要望をよく聞きます。

しかもその多くが、
数年前に入れた被せ物や、
「ちゃんと治したはず」の歯だったりします。

確かに、その歯だけを見れば
「抜歯しかない」という診断は正しいことも多い。
でも私は、そこに強い違和感を覚えるようになりました。


なぜ“治した歯”が、すぐダメになるのか?

セカンドオピニオンで来られる患者さんを診ていて、
ある共通点に気づきました。

それは、

・その歯「だけ」を見て治療している
・口の中全体のバランスを見ていない

というケースが、圧倒的に多いということです。

つまり、

「木を見て森を見ない診療」が、あまりにも多い。

木を見て森も見る - 株式会社more

確かに、
膿んでいる歯は治療すれば一旦は治ります。

でも実際には、

  • かみ合わせが崩れている

  • 力のかかり方が異常

  • 他の歯もすでに限界に近い

  • 歯周病や細菌環境が悪い

こうした“背景”を放置したまま
1本だけを完璧に治しても、
結局そこに無理な力や炎症が集中して、
また同じことが起こるのです。


CSTPCで学んだ「診査診断の本質」

私が今受講している
CSTPC(診査診断・治療計画・カウンセリングを体系的に学ぶコース)は、
この違和感をはっきり言語化してくれました。

このコースの講師は
木原敏裕先生
臨床哲学と診断力で
多くの歯科医師が尊敬する指導者です。

また、補綴・咬合設計の分野では
トップレベルの技工所である
ファイン(FINE)の思想もベースになっています。

ここで徹底的に叩き込まれるのが、
次の4つの視点です。


E・F・S・Bとは何か?

● E:エステティック(審美)

見た目・歯並び・スマイルライン。
これは単なる「美容」ではなく、
清掃性やかみ合わせにも直結します。


● F:ファンクション(機能)

ちゃんと噛めているか。
どこか一部の歯に
異常な力が集中していないか。

ここが崩れると、
どんな高額な被せ物でも壊れます。


● S:ストラクチャー(構造)

歯の残っている量、
神経の状態、
骨の量。

土台が弱いまま
立派な建物を建てても、
長持ちしないのと同じです。


● B:バイオロジー(生物学)

虫歯菌・歯周病菌・唾液・生活習慣。
ここを無視した治療は、
ほぼ確実に再発します。

綺麗な歯並びの条件 - 歯列矯正 | ザ・ホワイトデンタルクリニック 歯医者・歯科


私自身、診断が大きく変わりました

正直に言うと、
このコースを受ける前の私は、

「悪いところを治す」
という診療を、
無意識に当たり前のようにやっていました。

でも今は、
歯医者の選び方そのものが、人生を左右する
と本気で思っています。

  • なぜ、こうなったのか?

  • どの順番で崩れてきたのか?

  • このままだと、5年後どうなるのか?

  • 本人は、どういう口の中で生きていきたいのか?

ここまで考えないと、
治療を始めてはいけないとすら思うようになりました。


実は、ほとんどが「医原性疾患」かもしれない

かなり厳しい言い方になりますが、
私は今こう感じています。

「良かれと思ってやってきた治療が、
かえって口の中を悪くしているケースが、
想像以上に多い。」

これを医原性疾患と呼びます。
これは「医療ミス」という意味ではなく、
治療の設計や考え方そのものが原因で、
結果的に状態を悪化させてしまうこと
を指します。

特に保険診療は、
5年程度でやり替えが必要になる設計のものがほとんどです。

でも多くの歯医者は、

  • それを前提として説明していない

  • その“先の崩壊”まで設計していない

結果として、
患者さんの口の中は
治療するたびに、
少しずつ壊れていきます。

保険診療」と「自由診療」の違いについて | 東京・五反田の歯医者「五反田みとめ歯科」


私が今、いちばん大切にしていること

それは、

「この治療は、10年後に安定しているか?」
この問いから、すべてを逆算することです。

E・F・S・Bがそろって初めて、
“長期的に安定する治療”になります。


最後に

もしあなたが、

  • 治療を何度もやり直している

  • 自費で治した歯がすぐ悪くなった

  • 抜歯しかないと言われて不安になった

  • 今の治療方針にモヤモヤしている

そう感じているなら、
一度セカンドオピニオンで歯科を受診する
という選択は、決して間違いではありません。

それは、
「歯医者の選び方」を
見直すきっかけにもなります。

不安を持っている方や、
気になることがある方は、
どうぞお気軽にご相談ください。