治療が終わった乳歯がはれてきたのはなぜ?
投稿日:2018年6月12日
カテゴリ:院長ブログ
こんにちは いぬい歯科クリニック院長の乾です。
本日は一回治療した乳歯の歯茎が腫れてきて他ケースに関して説明したいと思います!
治療が終わったのになぜ?と思い不安になりますよね?その理由を説明したいと思います。
乳歯はよく神経の治療になりがち・・・
まず乳歯は神経を取る治療になることが多いです。なぜなら子どもは甘いの大好き、ついついおとなしくするためにお母さんも甘いものを上げてしまいがちです。
乳歯は虫歯の進行が速いので痛みが出るときには神経まで虫歯が進んでしまっていることがよくあります。また乳歯は永久歯より神経のある空間が大きいです。なので虫歯はそこまで大きくなくても神経をとる処置になることは割とあるのです。
そして子どもの歯は小さくて見にくい、子どももなかなか自分では痛いこともよくわからないので発見が遅れるわけです。
乳歯の根っこの治療は難しい?
神経を取る処置を行ない、根っこの治療をしていきますが子どもの治療は大人より難しいです。
つばはよく出る、おとなみたいにずっと口をおとなしく開けない、歯が小さい。これらの理由で根っこの治療自体にエラーが出やすいです。根っこの先までの長さを測る機械があるのですが、乳歯だと正常に測定ができません。中が汚いまま終わると、根っこの先に菌がたまって腫れてきます。
さらに乳歯の下からは永久歯が生えてきます。永久歯は乳歯の根っこををとかして生えてきます。
とかせばその部分は隙間だらけになるので、その部分に菌が繁殖して腫れます。
結論は、乳歯は腫れやすいということです。腫れること自体は仕方がないので、そうなれば治療していない歯であれば根っこの治療を行い、一回治療している歯であれば消毒で様子を見ます。それでもひかないなら根っこの治療の再治療を行います。
根っこの治療が終わった歯は永久歯に影響あるの?
基本的に影響はありません。
根っこと一緒に溶けるタイプの根っこのお薬を入れて根管治療は終わります。
ただし虫歯ができる環境をそのままにしておくと、永久歯も虫歯になるので要注意です。
腫れるのを繰り返す場合でも基本的には生え変わるまで残します、でないと横の歯が倒れてきて歯並びが悪くなります。抜いて、永久歯が生えるまで時間がかかる場合には保隙装置(隙間を埋めておく)をいれて永久歯や隣の歯が倒れないようにする必要があります。この装置は保険で適用されるのでお気軽にご相談ください。
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