顎関節症の治し方
投稿日:2022年9月15日
カテゴリ:院長ブログ
こんにちは いぬい歯科クリニック 院長の乾です。
本日は顎関節症の治し方を説明したいと思います。
まず大前提として顎関節症の治療のゴールは日常生活に支障が出なくなるまでがゴールです。
ガクガクなったりすることを完全に無くすことは難しいとされています。開けて痛みが出る、あきにくいなど日常生活での支障を改善することがゴールです。
そんな初期の顎関節症の治し方ですが
1、普段から顎をいじめない
2、マッサージ、ストレッチする
3、痛み止めを飲む
4、マウスピース です。では解説していきます。
1、これは普段から食いしばったりしないことです。
リラックスしている状態では歯と歯は基本的には当たっていません。
無意識に接触している状態をTCH(上下歯列接触癖)と言います。このような癖があれば歯や顎に支障が出てくることがあります。なので日中、そのような癖があればまず直してください。
そして大きな口を開けない。 顎を酷使しない。特にフランスパンのような硬くてゴリゴリすり潰すような動きは増悪しますので控えてください。
2、マッサージ、ストレッチする
左の図のように上を向いて口を開けて、手ですぼめてください。
朝晩5〜10回くらい行います。
また耳の前に顎関節があるので違和感がある部分をマッサージしてください。
あとはストレッチとして大きくお口を開けて少しこじ開けてください。
5回ほど行って、筋肉を伸ばす方法もあります。
3、痛み止めを飲む
当たり前の話ですが、痛ければ痛み止めを飲んでください。顎関節の痛みも毎食後しっかり飲んで経過をみていくのも必要です。
4、マウスピースを入れる。
以上のことを行ってもなかなか改善しない。朝に強張りや痛みを感じる場合は、マウスピースを歯医者さんで作ってください。
柔らかいものはすり減り防止のものなので、顎関節症の人には逆に痛みが増悪する可能性もあります。硬くて分厚いマウスピースで、噛み合わせを精密に調整できるタイプのものを当院ではお薦めしております。
また、力仕事をする場合などどうしても食いしばってしまう場合にもマウスピースは有効です。
あとは根本的にストレスを溜めない。
良い睡眠を確保することです。寝具を整えるなど、睡眠の質をあげてください。
寝る前のスマホ、テレビなどは睡眠の質を低下させます。またストレスが溜まるからといってお酒を飲むのも逆効果です。
または寝る前にストレスを消化する。良い方法は寝る前にその日の良かったことを3つ書いてください。どんなに嫌な日でも、思い返すといいことも割とありますよ! 落ち込んだりすることや、失敗してしまったことも書いて大丈夫ですが必ずその後に3つは良かったことを書いてスッキリした気分で入眠することが大切です。
いろんなことがありますが、自己肯定感を下げずポジティブに、自信を持って毎日を過ごしてください!
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