歯に穴が開いてるが痛くないけど大丈夫?
投稿日:2023年10月26日
カテゴリ:院長ブログ
こんにちは いぬい歯科クリニック 院長の乾です。
本日は歯に穴が空いてるけど痛みが全然ないけど大丈夫?という疑問にお答えしたいと思います!
そのような方はブログを読んでる場合ではなく今すぐ歯医者に行ってください!(笑)
まず虫歯によって歯に穴が空いているということは、中でかなり広がっている可能性があります!
そして基本的なことですが、虫歯は割と痛みが出ません!
大きく広がりきらないと歯の神経がある部分まで到達し症状が出ないためです。
なので我々が必死に隅から隅まで必死で見て回ってみつけるわけです!
痛みがないからといってうっかり放置していると、神経まで到達してしまう事もあります。
それでもあまり痛みが出ないことも割とあります。
この図のように虫歯は中でどんどん進んでいくわけですが、神経まで到達したらズキズキ痛みが出ることがあります。エナメル質の下の象牙質でしみるという方もおられる。本当にそのレベルなのです。
そして表面に穴が空いているということは虫歯が神経まで到達している可能性が結構あります。
そこで神経温存派の歯科医院であれば上手くいけば神経を温存できますが、ほとんどの歯科医院では取ることが多いです!
神経を温存するには
神経を保存するには踏まなければいけない手順があります。
1、唾が入らないような器具をつける
神経が露出している状態で唾液に触れるとばい菌に感染して炎症を起こし温存不可となります。
なので入らないような器具が必要となるわけです。
2、精度を上げる顕微鏡
虫歯を慎重にとっていくわけですが、どこまでが虫歯でどこから神経が出てきているかを正確に把握する必要があります。
そこで必要なのがマイクロスコープとなるわけです。
ここまで見えて温存の確率が上がるわけです。
3、専用の神経保護する薬
神経を保護する際に必要なのが適切にその上にお薬を乗せる必要があります。
それで保護しなければ炎症を起こしてしまいます。
いぬい歯科クリニックは神経温存派なので穴が空いて放置している人はすぐ来てください
痛みがないからといってそのまま放置するとどうなるの?
しみたりもせず痛みがない場合は神経が死んでいる可能性があります。
痛みがないですが、神経が死んだあとはばい菌が根っこの先に膿の袋を作ります。
根っこの先に膿を作る根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)と呼ばれる病気になります。
それが外側に飛び出してフィステルと呼ばれるできものができます。
また膿が急性症状で活発になったらめちゃくちゃ痛いです。
痛みがその歯だけではなく周りの歯にも影響を及ぼし、顔がかなり腫れる事もあります。
その痛みは1週間くらい尾を引くと思われます。
なので虫歯で穴が開いていて
虫歯菌による体への影響
また虫歯の原因菌はミュータンス菌と呼ばれる菌ですが、歯周病菌みたいに全身に悪影響を及ぼすと言われています。
特に脳と心臓です。
脳出血や心臓病、脳卒中や狭心症・心筋梗塞などを引き起こす動脈硬化の発生に関係していることがわかっています。
どのような処置をするの?
基本的には虫歯を削ります。
神経までいかなければ削って詰める処置で終われます。
神経までいけば保存するか、根っこの治療となります。
神経をとると歯に栄養がいかなくなるので木でいえば枯れ木になります。
すぐダメになるわけではないですが、神経を取った歯は取ってない歯に比べると寿命が半分になると言われています。
なので痛みが出る前にしっかり治療を行うことがベストだと言えます!!
歯が黒いかも。そして穴が空いているならすぐに歯医者さんに行きましょう! では!
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