保険適応の睡眠時無呼吸症候群のマウスピースってどんなの?
投稿日:2023年10月27日
カテゴリ:院長ブログ
こんにちは いぬい歯科クリニック 院長の乾です。
本日は歯科で睡眠時無呼吸症候群の治療のマウスピースが保険適応で作れるのですが、どんなものなのか?という疑問にお答えします。
睡眠時無呼吸症候群は簡単に説明すると寝ている時に舌が下がって、気道が塞がれて息が止まります。
これは人が進化して、顎が小さくなったことで起こった弊害ですが、歯科で保険で作れるマウスピースがあるのです。
2000点のものと3000点のものがあります。
2000点というと3割負担の方であれば6000円です。
もう少し詳しく説明すると
3000点が 睡眠時無呼吸症候群に対する口腔内装置1 これは義歯床用アクリリック樹脂により製作された口腔内装置。つまり技工士さんに作ってもらう分厚い素材のプラスチック。
2000点が 睡眠時無呼吸症候群に対する口腔内装置2 熱可塑性樹脂シート等を歯科技工用成型器により吸引・加圧して製作又は作業模型に直接常温重合レジン等を圧接して製作されたベースプレートを用いた口腔内装置。つまり院内でも作れる薄めのプラスチック。
上の写真のものは口腔内装置2で保険で作るものは基本的にこっちがほとんどだと思います。
そして作用機序は下顎を前に出したマウスピースを上下繋がったものを入れることで気道が広がり
呼吸ができるようになるということです。
つまりマウスピースを入れるとこんなふうにしゃくれながら睡眠をとる形となるのです。
ただし、保険で作れるものは上下繋がっているので違和感が大きいです。
なので長く使えるものとしては自費の物の方が圧倒的に違和感が少ないのです。
睡眠時無呼吸症候群は本当に恐ろしい病気で、交通事故の死亡原因としては飲酒と同じ割合で当てはまるほど真剣に取り組まなければならない病気です。
1日の1/3は睡眠なので質の良い睡眠をとって、QOLを上げましょう! では!
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