インプラントは将来、保険適用されるか
投稿日:2022年10月4日
カテゴリ:院長ブログ
こんにちは いぬい歯科クリニック 院長の乾です。
本日は、皆さんの疑問に答えたいと思います。 なんとかインプラントは安くで打ちたいですよね。
ズバリ、、保険適用はある条件下でされているのですが、
一般には適応されないと思います。
現在、適用されているインプラントの条件とは?
現在でもインプラントに関して適用されている条件はかなり特殊なケースです。
まずは保険で受けられる医療機関の条件として
・歯科又は歯科口腔外科を標榜している保険医療機関であること
・当該診療科に係る5年以上の経験および当該療養の3年以上の経験を有する常勤の歯科医師が2名以上配置されていること
・病院であること
・当直体制が整備されていること
・医療機器保守管理及び医薬品に係る安全確保のための耐性が整備されていること
ということです。上2つの条件であれば少し大きめの診療所、一般開業の歯科医院でも満たしている部分は割とあると思いますが下の3つからするに大学病院や大きい病院にあるような口腔外科限定となります。そして口腔外科の先生は基本的にインプラントは専門外なので大学病院のインプラント科が実際には対象となるわけです。
そして保険で適用される条件としては
・腫瘍や事故の外傷などが原因で顎の骨を連続して1/3以上失っている症例
・生まれつきの疾患により顎骨を連続して1/3以上失っている症例
です。
一般的な方に対してはインプラントの除去は保険適用されています。
なぜインプラントは一般の方に対して保険適用されないの?
インプラントは正しく使わないとリスクを伴う治療だからです。
そして大原則として保険診療とは健康保険に加入している全ての患者が、どの医療機関であっても同じ内容の診療を、同じ金額で受けることができる仕組みのことです。つまり最低限度の医療しか提供されません。
奥歯で言えば上は鼻の横の上顎洞と呼ばれる空洞に落ち込む可能性があり、下は太い血管や神経を傷つける危険性があるからです。また診査診断、戦略もしっかり考えなければなりません。
神経を傷つけると一生麻痺が残ります。
保険診療は簡単で、リスクもそれほど大きくない治療がほとんどです。なのでそれに慣れてしまっている開業医の先生が大量に保険算定できるからといってインプラントを打つことになれば大変なことになるからです。
ゴーカートばかり乗っている人がいきなりスポーツカーで公道を走るようなものです。
最近ではエラーが出ないようガイドと呼ばれるものもあり、エラーは減るようにはなってきました。
また安くなるかというと、インプラントは自由診療なので全く病院によると思います。今でもものすごく安いところもありますが、体に埋め込むものを安かろう悪かろうでいいのかと思います。ご自身の大切な体の一部となるものなので、ちゃんとしたものを入れることをオススメします!
治療を抑えるためには医療費控除なども活用し、負担を抑えましょう!
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