アマルガムという水銀のつめものの歴史
投稿日:2018年1月12日
カテゴリ:院長ブログ
アマルガムというものをご存知ですか?
こういう銀のつめものを一回は見たことあるんじゃないかなと思います。
今回はこのつめものの歴史についてです。
こんにちはいぬいです。左図にある歯科用水銀アマルガムは1980年代までよく使われていた詰め物です。
硬くて硬化する際に膨張し、殺菌性に優れているので虫歯になりにくく、安価で操作性も良いため数多く使われてきた素材です。
しかし近年歯科会では、メタルフリー、つまり金属を無くしていく方向にシフトしてきています。実際にスウェーデンやイギリス、デンマーク、ドイツでは使用禁止されているんです。
というのも歯科に使われている金属は、実は体にはよくないものが多いんです。代表的なものがこのアマルガム。成分の半分が水銀でできており、水銀は身体に色々な悪影響を及ぼします。
アマルガムは1826年にフランスで使われたが最初と言われていて、フランスの医師が銀貨をヤスリで削って、その粉と水銀と混ぜて使ったのが最初と言われています。
その後、1926年にアメリカにてアマルガムの規格が定められたことにより、ヨーロッパや日本の研究者により劇的に性能が上がりました。
かつてはアマルガムの種類にも銅アマルガムと銀スズアマルガムの2種類がありました。現在みられるのは銀スズアマルガムで、銅アマルガムは銅が溶け出すことにより現在は使用されていません。
それから1980年代くらいまで安価で操作しやすく殺菌性のあるアマルガムは利用されてきました。
それらの変遷を経て、確立していったアマルガムですが、1990年代に入ると健康被害の観点から使用が減少していきます。
というのも含まれる水銀の成分が少しずつ溶けていき、熱い飲み物ならさらに溶けていくので様々な症状を体に引き起こすといわれています。成分や症状については次回、触れさせてもらいたいと思います。
これらの症状はストレス社会ではよくあるものですが、おくちの中のつめものが助長しているのかもしれません。
現在では保険適応ならコンポジットレジンというプラスチックのつめものの性質が上がってきたことも手伝い、ほとんど行われることはなくなりました。
当院では保険診療の範囲内であればコンポジットレジンを行い、またさらに長持ちし見た目もより本物の歯に近いものをご希望であれば自費のプラスチックのつめもの(ダイレクトボンディング)を当院では行っております。
元々生えていた歯がどんな素材よりも、見た目も性質も1番優れているので削る量を最小限にし、ご自身の歯に近づける治療を行ってまいります。
■ 他の記事を読む■