虫歯治療はなぜ1日で終わらない?何回も通わされる理由
投稿日:2022年9月3日
カテゴリ:院長ブログ
こんにちは
いぬい歯科クリニック 院長の乾です。
本日はたまに患者さんに聞かれる質問です。
どうしてちょっとの治療を何回も分けて分けて通う事になるのか?という質問に答えたいと思います。
1、医院の損失を減らすため
2、保険のルール
3、しんどいから
4、治療の流れで
まず1つ目は、患者さんはいろんな都合によりキャンセルがあります。
忘れていた、体調不良、仕事のスケジュール。旅行では当日キャンセルは100%保証されますが、医院はそうはいかないわけで、キャンセルが入ってアポイントが暇になれば医院として大きな損害となるわけです。
2つ目は保険のルールです。
実は保険診療において県ごとにある程度の平均点数が決まっています。それを大きくオーバーすれば行政から架空請求、診療を行っていると疑われ指導が入ります。
一人につき一気に進めてしまうと平均点数を大きくオーバーしてしまいます。
特に厚生局が行う個別指導は、必要書類の整備に連日徹夜になることも珍しくありません。
真面目に行っていたとしても、そのような指導が入り圧迫面接を行われるわけですから絶対に回避したいわけです。
3つ目は単純に長時間の診療ともなると、お口を開けていただく患者さんの負担となるわけです。
4つ目は臨床的にです。歯茎が腫れている状態では型取りの精度は大きく落ちます。お掃除をしてセルフケアもしっかりしていただき、歯茎が治癒するのに時間がかかります。抜歯した歯茎が落ち着いてくるのにも3ヶ月必要です。型取りしてから技工士さんが作ってくるまで1〜2週間かかります。なので治療から治療の間に進めれる工程、期間を開けないと次にいけないので1日では終われないわけです。
大まかにはこの4つが理由だと思います。
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