根管治療の流れと回数はどれくらい?
投稿日:2022年9月6日
カテゴリ:院長ブログ
こんにちは
いぬい歯科クリニック 院長の乾です。
根っこの治療って何をしているの? 治療には何回かかるの? その疑問にお答えします。
神経が生きている場合の全体の流れは
1、神経を取り除く
2、中の空洞を広げる
3、神経に変わるお薬を流し込む
です。
1、まずは歯の中には歯髄と呼ばれる神経があり、感覚を司り歯に栄養を送っています。
そして虫歯が歯髄まで達すると神経が炎症を起こすことがあるので、大体の歯科医院は神経を取ります。神経を残す医院は頑張って残しますし、当院もその一つです。
そして釘のような器具を使って神経を取り除きます。
2、そして中の空洞をこの釘のようなファイルと呼ばれる器具で広げるわけです。
どれくらいの太さまで削るかは最終的なお薬によりますが、そのままだと細すぎて
・根っこの先まで薬剤で洗えない。そうなるとバイキンが根っこの先に溜まって再治療となる
・最終的なお薬が先まで緊密に入れられないそうなるとバイキンが隙間から入って再治療となる
からです。
3、神経の代わりとなるお薬を入れる
中が綺麗になったら、緊密に神経に変わるお薬を入れます。空洞のままだとバイキンが入って膿やすいのです。
神経が死んでいる場合、根っこの治療を終えている場合での再治療は
1、被せ物や詰め物、神経に変わるお薬を取り除く
2、中の空洞を広げたり、しっかり薬剤で洗う
3、神経に変わるお薬を流し込む
です。
続いて回数に関してですが、炎症の状態により変動するので絶対何回で終わるとは断言できないのです。叩いて響く症状が強かったり、炎症が強い場合は中の形が整っていても最終的なお薬は入れられないです。
前歯だと根っこの数が1本、小臼歯は1〜2本、奥歯は3〜4本なのでその分回数がかかります。
参考までに当院の目安は、1回30分の治療で
前歯だと2〜3回、小臼歯2〜3回、大臼歯2〜5回くらいです。
10回以上とか、半年1年保険での根っこの治療でずーっと続くのはあり得ないです。
治療を行なったのに腫れを繰り返す場合。ずーっと治療しているけど違和感が消えない、他院にて膿が大きすぎて残せないと言われた場合、一度当院に相談してください。
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